Being Safe & Well
安全で健康でいること
We need to live a stable life. We value living life to its fullest
Hygiene Hyper-Aware
高い衛生観念
84%のスペイン人は、医療機関への負担を軽減するために、自分の健康は自分で守るべきだと考えています。
GSK, 2020
2021年現在、健康は人々の高い関心事項になっています。私たちは自分と他人が触れるものを非常に意識するようになり、それは私たちと社会とのインタラクションを変えています。
Adapting Interfaces
Special Projects Moving Buttonsは、タッチスクリーン・インターフェースにおけるコンセプトモデルです。公共のタッチスクリーンを使用する際に、ユーザーが常にきれいな表面に触れることができるように、ボタンをインテリジェントに移動させます。
Photo Credit:Special Projects, 2021
Anti Microbial
Matterは、あらゆる素材に適用可能な抗微 生物表面コーティングを開発したブランド です。このコーティングをパッケージに組 み込むことで、人が何もしなくても人を守 ることができます。
Photo Credit:Matter Coating, 2021
Touchless Interface
自宅のキッチンの蛇口を「タッチレス」に切り替える人が急増しています。コロナ前と比較すると非接触水栓の工事依頼が163%増加しています。人々の「非接触」の意識が高まっています。
Photo Credit:Unsplash
Search For Stability
安定の探究
39.7%の20代投資家が、コロナ・ショックをきっかけに投資額を増やしています。
NRI 2021
社会が不安定な時期に、自分自身でファイナンスや健康などを自身で管理し、コントロールできるようになりたいと考える人は多いでしょう。私たちは生活を安定させるために大事なこととは何かを検討し、それを遵守しています。
Fin-fluencers
Humphrey Yangは、TikTokで100万人以上のフォロワーを持つ金融系フルエンサーです。彼は、クレジットカード、税金、予算に関するアドバイスを行っています。
Photo Credit:Humphrey Yang, 2021
Natural Benefits
NatureQuantは、機械学習とビッグデータを用いて地域のNatureScore(自然環境のスコア)を作成しています。屋内で長時間過ごすことによる健康や精神面への負担を軽減すると同時に、日光や自然との接触など人々が屋外で過ごす時間のメリットを最大限に活用できることを目指しています。
Photo Credit:NatureQuant LLC., 2021
Personal Health Record
「健康日記」は、新型コロナウイルス感染症が疑われる場合のチェック項目を利用者が登録・管理できるシステムです。700以上の自治体・保健所で導入されており、5万以上のユーザーが利用しています。
Photo Credit:ヘルステック研究所
Home Comforts
家の癒し
自宅や自宅近辺で過ごす巣ごもり消費(家電)が1.68倍伸びています。
Yahoo, 2020
様々な社会的危機や混乱が訪れるとき、、私たちは家の中に癒やしや安全の感覚を求めるようになります。癒しを与えてくれる空間を家の中につくるために、多くの時間やお金を費やしています。
Cocooning
Jordan Dalah SS21コレクションのウィメンズウェアでは、体全身を守る大きな枕のような形をしています。Angel Chenは、身体のための繭(まゆ)を作り、着る人に安全と守られた感覚をもたらしています。
Photo Credit:Jordan Dalah, 2021 / Angel Chen, 2021
The Split-Shift Home
建築スタジオWoods Bagotの「Ad-Apt」は、背骨の上にFlexi-booth(フレキシブース)を配置した、新しい住宅のための画期的なモデルを提案しています。背骨の部分にはバスルームとベッドルームがあり、ブースは仕事、学習、リラックス、娯楽などの用途に合わせて構成されています。
Photo Credit:Woods Bagot, 2021
Pet at Home
ペットシッターサービスTokyo Sitterは、動物行動科学に基づき、ストレスフリーのシッティングを提供しています。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、生活の癒しを求めて、犬や猫を買う人が前年比より約15%増加しています(全国犬猫飼育実態調査, 2020)。
Photo Credit:Unsplash
Identity Crisis
アイデンティティの危機
自分への嘘・自信喪失・精神疾患・多重人格
「 心に不調をきたす現代人 」
インターネットの普及によって、不特定多数の人々とのコミュニケーションが可能になった一方で、日々大量の他者の情報が半強制的に流れ込んでくるようにもなった。そのとき「こうあるべき」という他者による価値観や理想の人物像がいつのまにか形成され、私たちの心に刷り込まれている。本来自分が持っていた価値観がゆらぎ、架空の理想とのギャップに悩み、自分を偽ることへのストレスなどから来るメンタルヘルスの問題も浮上している。
・情報過多シンドローム
・うつ病になりやすいネット民
・SNSでの多重人格化・偽り
・不適切・過激な内容に慣れてしまう子供
Brainwashing
意図しない洗脳
マインドコントール・マイクロターゲティング・エコーチェーンバー・依存・フィルターバブル
「偏った世界にいること」に気付けない
大量の情報に囲まれた私たちは、自分が欲する情報や居心地のいいコミュニティのみを求めるようになっている。企業側はそうしたユーザーのニーズに対して、個々にパーソナライズされた情報を提供することで、私たちの欲求を満たしているように思える。しかし、偏った情報やコミュニティはいつの間にか、偏った価値観を生みだし、ユーザーの判断力や創造性をも奪っていく。そして「自分らしい」と思っていた価値観が第三者に操作されていることも気付くことはない。
・自殺を誘発するリコメンド(ソーシャルゲームを通じて若い世代の自殺が増加)
・善悪の判断基準が崩壊したネット犯罪
・リコメンド依存
・アメリカ大統領選挙での情報操作
Losing Ownership
オーナーシップの低下
プラットフォーム依存・他律的環境、リアルの価値や倫理観、身体能力の低下
「 私たちは自身の自律性を失っている 」
ビックテックと呼ばれる大手IT企業のサービス群は、私たちの日常のあらゆる場所で横断的に関わり、生活を支えるプラットフォームの一部となっている。デジタルサービスの特徴は、ボタンひとつで簡単に生活のなかにインストールされ、いつでもどこでも利用可能なことだ。また、オンラインゲームをはじめとするエンターテイメントにもデジタル化が進み、私たちは心身ともにデジタルプラットフォームの恩恵にあずかっている。しかし、一度味わってしまった利便性や快楽は、気付けば底なし沼のようなデジタル依存に私たちを引き込み、自らの意思で新たな世界に触れるようとするような自律性を徐々に失ってしまっている。