Feeding Curiosity
好奇心を養う
We need to stimulate our intrigue. We value discovery.
Reset the Algorithm
アルゴリズムのリセット
News from All Sidesを提供するスマートニュースは2018-2019年の一年で5倍に成長しています。
Industry Co-Creation, 2020
私たちの嗜好性や行動によるパーソナライズされたデジタルサービスは、私たちを狭いエコーチャンバーのなかに押し込み、新たな考えに出会う機会を制限してしまっています。
Anti-Echo Chambers
多くの人は、ニュースフィードや世界の知識を広げるために、意識的に別の見解に触れる声やブランドをフォローしています。テッド・ハントのスペキュラティブなプロジェクトは、ビッグテックのアルゴリズムに挑戦し、検索ワードの代替的な解釈を得られるような新たなフィルターを提案しています。
Photo Credit:Ted Hunt
Exposing Biased AI
Caroline Criado Perez氏の「Invisible Women」は、女性に対するデータの偏りの問題を浮き彫りにしています。多様なデータセットの不足は、多様な人々を対象としたデザインができな事態を招きます。たとえば、有色の人の心拍数のデータが少ないために、活動量計のセンサーの精度が低下するなど、技術的な偏りも明らかになっています。
Photo Credit:CHATTO & WINDUS / WIRED, 2019
Serendipitous Discovery
アルゴリズムが予測可能なパターンを導く世界では、人々は新たなコンテンツを発見する方法を求めています。「Happn」は、現実世界の位置情報を利用して、すれ違った人とのマッチングを行うことで、運命的な出会いをするような感覚をよみがえらせようとしています。
Photo Credit:happn, 2021
Local Rediscovery
ローカルの再発見
80%の消費者が、地域社会とのつながりを感じている。また、こうした地域の長期的な繋がりを期待しています。
Accenture, 2020
ロックダウンにより私たちは近所でより多くの時間を過ごすようになりました。そこで地元の魅力を再発見し、地元のコミュニティを支援するような人も増えています。
Local Loyalty
Shopify社は、地元企業や独立系企業を全米のオンライン購買者と結びつけることで、新しい市場への参入を支援するアプリ「Shop」を発表しました。
Photo Credit:Shopify, 2021
Neighbourhood Networks
Walmartなどのブランドは、地域のソーシャルプラットフォームであるNextdoorと協力し、パンデミックの際に地域のネットワークの力を利用して、人々が買い物を分担したり、同地域に暮らす生活困窮者のために物資を調達きるような事業を展開しています。
Photo Credit:Nextdoor
Community Spaces
LAにあるFootlocker社は、半径5マイルの範囲でスタッフを募集し、地元で生産またはデザインされた限定ブランドを取り扱うハイパーローカルストアを設立しました。店舗はコミュニティのイベントなどのスペースとしても機能しています。
Photo Credit:Footlocker.com, Inc., 2021
Experience Excursions
体験の小旅行
オンラインツアーのリピート率は60%超、5回以上参加が26.5%
トラベルズー・ジャパン. 2021
旅行は私たちの視界を広くし、新たな価値観や文化、生き方のヒントを与えてくれます。旅行の制限が緩和されるとき、この発見に没頭したいという私たちの欲求が戻ってくるでしょう。
Like a Local
旅行者は、いつでもその土地の本物の体験を求めています。City Unscriptedは、旅行者と信頼できる地元の人々を結びつけることで、よりディープで、より本格的な旅先の経験として、旅行者は地元の人のように過ごすことができます。
Photo Credit:CITY UNSCRIPTED, 2021
Digital Discovery Brandscapes
Ryot Studioは、世界中に配置されたデジタルオブジェクトを発見する「Vatoms」を開発し、バーチャルな街の景観を楽しむゲームを開発しました。Doritosでは、プレイヤーは地元の街を探し回ってバーチャル上の「PlayStation Tortilla Shapes」を4つ集めると、実際にPlayStation 5を獲得できる仕掛けになっています。
Photo Credit:Ryot Studio, 2020
Virtual Culture
Google Arts & Cultureは、世界の10の美術館や米国の国立公園と提携し、ロックダウン中のミュージアム・バーチャルツアーを提供しました。
Photo Credit:Somewhere Magazine, 2020 Google LLC., 2021
Identity Crisis
アイデンティティの危機
自分への嘘・自信喪失・精神疾患・多重人格
「 心に不調をきたす現代人 」
インターネットの普及によって、不特定多数の人々とのコミュニケーションが可能になった一方で、日々大量の他者の情報が半強制的に流れ込んでくるようにもなった。そのとき「こうあるべき」という他者による価値観や理想の人物像がいつのまにか形成され、私たちの心に刷り込まれている。本来自分が持っていた価値観がゆらぎ、架空の理想とのギャップに悩み、自分を偽ることへのストレスなどから来るメンタルヘルスの問題も浮上している。
・情報過多シンドローム
・うつ病になりやすいネット民
・SNSでの多重人格化・偽り
・不適切・過激な内容に慣れてしまう子供
Invasion of Privacy
プライバシーの侵食
プライバシー侵害・ハッキング・プライバシーパラドックス
「 プライバシーは侵害されていく 」
GAFAをはじめとするあらゆる企業がいま大量の顧客データを活用して、利益の最大化を図っている。それはつまり、ユーザーが意図せぬまま個人データが取得され、不正に活用されるリスクに脅かされるようになったということでもある。私たちの行動はリアル、バーチャルを問わずに一部始終企業から監視される未来がすぐそこまで迫っている。
・SNSアカウントの乗っ取り
・個人情報の売買
・不正な個人情報の取得/活用
・ネットリンチ
Invisible Truth
真実の不確かさ
偽の情報によるインフォデミック(混乱・偏見)
「 正しさを判断しにくい情報社会 」
いまや世界的に普及一般化したTwitterやInstagramをはじめとするSNSには、偽の情報すらも恐るべき勢いで拡散させる力を持っている。YouTube、まとめサイトや個人ブログなど個人が気軽に情報を発信できるようになった分、私たちはリアルタイムで世界中の情報を簡単に見られるようになった。しかし、そこで発信される情報の精度は玉石混交となり、嘘の情報や悪意のある意見すらも一種の「真実」として人々に受け止められてしまう事態が起きている。混沌とした情報社会の中で、人々はどうやって「正しさ」を判断していくべきだろうか。